1歳の子どものうつぶせ寝は将来の歯並びに影響する? 将来への影響と予防策

▼目次

 
赤ちゃんがすやすや眠る姿は微笑ましいものですが、1歳頃になると「うつぶせ寝が多い」「顔が片側に偏っている気がする」と気になる保護者の方も少なくありません。実は、寝る姿勢は歯並びや顎の成長に影響することがあります。特にうつぶせ寝は顔や顎に圧がかかりやすく、乳歯の生え方や歯並びに関係する場合があるため注意が必要です。今回は、1歳児のうつぶせ寝と歯並びの関係や注意したいケース、さらに将来的な影響を防ぐための予防策について解説します。

 

1. 1歳の子どものうつぶせ寝は歯並びに関係する?

1歳頃の子どもは乳歯が生え始め、顎の骨も発達していく重要な時期です。この時期の寝姿勢、特にうつぶせ寝は、成長中の顔や顎に影響を与えることがあるため注意が必要です。以下に、うつぶせ寝と歯並びの関係について解説します。

 

①顔や顎に偏った力がかかりやすい

うつぶせ寝では、顔の片側に圧が集中することがあり、成長中の柔らかい顎の骨が左右非対称に発達してしまう場合があります。これが将来的な歯並びの乱れにつながることもあります。

 

➁歯の生える方向に影響する可能性がある

歯は顎の骨の中から生えてきますが、骨の発育が偏ると、歯が斜めに生えたり並びが乱れたりする原因になることもあります。

 

➂呼吸や舌の位置に影響する場合がある

うつぶせ寝は口呼吸になりやすく、舌の位置が下がることがあります。これが原因で、顎の成長や歯の並び方に影響する可能性があります。

すべてのうつぶせ寝が悪影響を与えるわけではありませんが、長時間・片側に偏った姿勢が続く場合は注意が必要です。保護者が寝姿勢をこまめに観察し、必要に応じて調整することが大切です。

 

2. 子どものうつぶせ寝が歯並びに与える影響とは

すべてのうつぶせ寝が歯並びに悪影響を与えるわけではありません。ただし、いくつかの条件が重なると、将来的に噛み合わせのずれや歯並びの乱れにつながることがあります。ここでは、うつぶせ寝が歯並びに影響を与えやすいケースについて解説します。

 

①顔や顎に偏った圧がかかる影響

いつも同じ側を下にして眠る「片側うつぶせ寝」が続くと、顎や頬の骨に左右差が出ることがあります。特に成長期は骨格が柔らかく変形しやすいため、片寄った圧力が積み重なると歪みが残る場合もあります。

 

➁顎の発育への影響

うつぶせ寝が続くと、顎や顔への圧のかかり方に偏りが出ることがあります。その結果、顎の発育が左右で差が出たり、狭くなったりして、乳歯が生えるスペースが足りなくなることがあります。この状態は、将来の永久歯の生え方にも影響する可能性があります。

 

➂同じ姿勢が長時間続くことによる影響

1歳前後の子どもは自分で寝返りを打つことができますが、うつぶせ寝が癖になっていると、長時間にわたり同じ体勢で過ごすことになります。特定の部位への持続的な圧迫が、口周りの筋肉や骨の発達に影響を及ぼすことがあります。

 

④口呼吸や指しゃぶりとの複合的な影響

うつぶせ寝が習慣化し、それに加えて口呼吸や指しゃぶりなどの癖があると、歯並びや噛み合わせへの負担が重なり、将来的な歯並びの乱れのリスクが高まりやすくなります。

こうしたケースでは、日々の様子をよく観察し、早めに対応することが大切です。気になることがあれば歯科医師に相談しましょう。

 

3. 子どもの歯並びを守るための予防策

1歳頃の寝姿勢は無意識に習慣化されることが多いため、保護者の方が早めに意識して整えてあげると、歯並びの乱れを防ぐ手助けになるかもしれません。ここでは、うつぶせ寝による影響を減らすための具体的な予防策について解説します。

 

①寝姿勢をこまめにチェックする

寝ている姿勢が偏っていないかを日々確認し、同じ側ばかりを下にしていないか、顎が極端に押しつぶされていないかを見守ることが大切です。寝返りが自由にできるようになっても、就寝時の体勢を整えるサポートを意識するとよいでしょう。

 

➁枕や寝具を見直す

赤ちゃん用の枕やマットレスが柔らかすぎると、頭部が沈み込みやすく、顔や顎に過度な圧がかかることがあります。通気性と反発性のある適度な硬さの寝具を選ぶと、自然な姿勢を保つ助けになる場合があります。

 

➂うつぶせ寝が定着している場合は歯科医師に相談

うつぶせ寝が日常的に見られる、あるいは癖になっていると感じる場合は、一度歯科医師に相談してみるとよいでしょう。必要に応じて、生活習慣の見直しや姿勢のサポートを受けられることもあります。

 

④口呼吸や指しゃぶりも一緒に見直す

うつぶせ寝に加えて、口呼吸や指しゃぶり、頬杖などの癖がある場合は、それぞれが歯並びや顎の成長に影響する要因になることがあります。日常生活の中で自然に改善できるよう、焦らず習慣を整えていくことが重要です。

歯並びは成長とともに変化していきますが、毎日のちょっとした意識やサポートで、将来的なトラブルを予防できることがあります。早めに気づくことが、将来への大きなメリットにつながるでしょう。

 

4. 横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックの小児歯科診療

横浜市緑区 長津田駅近くの歯医者 長津田おさまる歯科クリニックでは、「お口の中から全身を健康に」をテーマに、生涯楽しく美味しい食事ができて、元気に暮らせるよう、子供のうちからしっかりと歯科治療・予防歯科を受診いただくことをおすすめしています。
 

【横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニック小児歯科】

 

➀早期発見で将来の歯を守る子どものむし歯治療

乳歯は永久歯よりも弱いため、むし歯にかかりやすく進行も早いことが特徴です。
そのため「むし歯かもしれない」と思ったら早めに受診いただくことをおすすめします。
長津田おさまる歯科クリニックでは、お子さんの口腔環境を丁寧に検査し、早期発見・早期治療に努めています。
 

➁「食育」ですこやかな成長をサポート

「お口の健康」と「食べ物」には深い関わりがあります。
特に幼少期は心身の基礎が形成されるため、どのような食生活を送るかはとても大切です。長津田おさまる歯科クリニックではお子さんの心身のすこやかな成長のために、食べ方や食事・間食のアドバイスをご提供しております。

 

➂顎の成長をサポートする小児矯正

矯正治療は見た目の印象を良くするだけでなく、将来のむし歯・歯周病リスクの低下も期待できます。子どものうちから顎の成長をサポートしきれいに並ぶ歯並びと丈夫な歯を育みましょう。

 
横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックでは、親御さんと一緒にお子さんがしっかり口の中を管理できるよう、お悩みに寄り添い、お子さん一人ひとりに合わせたプランを提案できるように努めています。
横浜市緑区 長津田駅近くでお子さんの歯医者をお探しの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

 
 
まとめ
 
1歳のうつぶせ寝は、顔や顎への圧力が偏ることで、歯並びに影響を与える可能性があります。特に長時間の片側うつぶせ寝や、口呼吸・指しゃぶりなどの習慣が重なると、将来的な噛み合わせや歯並びの乱れにつながる可能性があるので注意が必要です。普段から寝姿勢や生活習慣を意識して整えることで、将来的な歯並びの乱れを防ぐことにつながります。
横浜市緑区 長津田駅周辺で子どものうつぶせ寝や歯並びが気になる方は、長津田おさまる歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。

 
 

監修:長田 裕行


経歴:
昭和大学歯学部卒業
北海道大学予防歯科医局

 
アクセス
MENU
TOPへ