親知らずを抜歯したら何日腫れる?腫れやすい体質・長引く人の傾向を解説

▼目次

 
親知らずを抜いたあと、「どのくらい腫れるの?」「いつになったら落ち着くの?」と不安に感じる方は少なくありません。とくに、仕事や学校などの予定が詰まっている時期に抜歯する場合は、腫れの程度や期間が気になるものです。親知らずの抜歯後の腫れには個人差があり、体質や抜歯の難しさ、術後のケアの有無などによっても変わります。今回は、腫れる期間の目安や、腫れやすい人の特徴、長引く場合の注意点について解説します。

 

1. 親知らずの抜歯後はなぜ腫れる?腫れる期間の目安

親知らずを抜いたあとに腫れるのは、体の自然な反応によるもので、傷口を治そうとする働きの一環です。とくに親知らずは顎の奥深くにあり、場合によっては歯を支える骨を削る必要があるケースもあるため、周囲の組織にダメージがかかりやすくなります。その結果、腫れや痛みが起きることがあるのです。

腫れる期間には個人差がありますが、おおよその目安としては次の通りです。

 

①抜歯当日〜翌日

抜歯直後から少しずつ腫れ始め、翌日にピークを迎えることが多いです。この時期は患部を冷やすことで、腫れの広がりを抑えられる場合があります。

 

➁2〜3日後

腫れが最も目立つ時期です。痛み止めや抗生物質の服用で症状がやわらぐ場合があります。無理に動かしたり、強くうがいをしたりすると悪化することがあるため、注意が必要です。

 

③4〜5日後

腫れが徐々にひいていく時期です。見た目の腫れも軽減され、日常生活に支障が少なくなると感じる方もいます。

 

④1週間後

ほとんどの方はこの時点で腫れが落ち着く傾向があります。抜糸を行う場合もこの頃が目安です。

 

⑤1週間後以降

稀に腫れが長引いたり、痛みが再発したりするケースもあります。このような場合は感染症などの合併症が疑われるため、歯科医師の診察を受けることが大切です。

腫れの程度や期間は、抜歯の難易度や処置時間、術後のケアなどによって変わるため、すべての人が同じ経過をたどるわけではありません。

 

2. 親知らず抜歯後に腫れやすい体質の特徴

親知らずの抜歯後、腫れやすいと感じる人には、体質や体調、生活習慣が関係していることがあります。抜歯自体は同じように行われても、人によって腫れ方や治癒のスピードには差が出ることがあります。

 

①アレルギー体質や炎症を起こしやすい体質

もともとアレルギー体質の人や、皮膚や粘膜が過敏な人は、ちょっとした刺激でも炎症反応が強く出やすい傾向があります。そのため、親知らずを抜いた後も免疫が過剰に反応し、通常より腫れが大きくなったり、長引いたりすることがあります。

 

➁免疫力が低下している人

風邪をひいていたり、寝不足やストレスで免疫が下がっている状態では、傷の治りが遅くなり、炎症が起こりやすくなります。体力が落ちているときに抜歯をすると、腫れやすい・痛みやすい傾向があります。

 

➂血流が悪い・冷えやすい体質

冷え性の人や、血流が滞りやすい人も、体の回復機能が弱まりやすく、腫れや内出血が目立ちやすくなることがあります。抜歯後の腫れが引きにくいと感じる人は、このタイプに該当することが多いです。

 

④喫煙や飲酒などの生活習慣

日常的に喫煙や飲酒をしている人は、血管が収縮しやすく、治癒に必要な酸素や栄養が傷口に届きにくくなります。結果として腫れや痛みが強くなる場合があります。抜歯前後は生活習慣を見直すことが大切です。

 

⑤ストレスや自律神経の乱れ

ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、体が炎症を抑える働きを十分に果たせなくなります。これにより、抜歯後の腫れや痛みが強く出ることがあります。

体質は一人ひとり異なるため、「腫れやすい体質かもしれない」と感じる方は、あらかじめ歯科医師に伝えておくと、事前に適切な処置を受けられることがあります。

 

3. 親知らずの腫れが長引くケース

親知らずの抜歯後、通常は数日から1週間程度で腫れが引いていきますが、中には10日以上続いたり、痛みを伴ったまま回復しないケースもあります。腫れが長引く場合には、いくつかの原因が考えられます。

 

①抜歯時の処置が複雑だった場合

骨に埋まった親知らず(埋伏歯)や、歯根が曲がっているなど、難しい抜歯だった場合は、歯ぐきや周囲の組織への負担が大きくなります。そのぶん傷口が広くなり、腫れや痛みが通常よりも長く続く傾向があります。

 

➁感染が起きている場合

抜歯後の傷口から細菌が侵入すると、感染によって腫れや痛みが悪化します。腫れが引くどころか増している、発熱や膿が出ているといった症状があれば、感染が原因である可能性が高いため、早急に歯科医師の診察が必要です。

 

➂ドライソケットになっている場合

「ドライソケット」とは、抜歯した穴にできる血のかさぶたが剥がれ、骨がむき出しになってしまう状態です。強い痛みや腫れが続き、通常の回復とは異なる経過をたどります。これは自己判断が難しいため、医療機関での確認が不可欠です。

 

④慢性的な炎症や歯周病がある場合

もともと歯ぐきに炎症があったり、周囲の歯に歯周病が進行していた場合は、抜歯後もその炎症が残り、腫れがなかなか治らないことがあります。事前にお口全体の健康状態を整えておくことが重要です。

 

⑤抜歯後のケア不足

うがいのしすぎや歯磨きの際の刺激などにより、傷口の治癒が妨げられることもあります。また、指や舌で抜歯部位を触る、処方された薬を飲まないなど、術後の注意事項が守られていない場合も、腫れが長引く原因となります。

親知らずの腫れが長引くときは、単なる経過ではなくトラブルのサインであることもあるため、自己判断で様子を見るのではなく、なるべく早めに歯科医師に相談することが大切です。

 

4. 横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックの親知らず抜歯治療

横浜市緑区 長津田駅近くの歯医者 長津田おさまるクリニックでは、口腔外科を専門に治療してきた院長が痛み・腫れを抑えた親知らず抜歯をおこなっています。
無理に治療はせず、患者様に負担がかからない治療を心がけており、患者様のお口の中だけではなく、表情の変化や体の反応などを確認しながら治療を進めます。
 

長津田おさまる歯科クリニックが選ばれる理由

①難しい親知らず抜歯の対応も可能

親知らずが顎骨や歯茎の中に埋まっていたり、歯の根っこの形が複雑だったりすると、歯肉を切開したり骨や歯を削ったりする必要があるため、抜歯する難易度が上がります。
そのような親知らずでも、当院では対応可能なケースが多いです。
※CT撮影後、医師が判断を行い、患者様のリスクが高い場合は大学病院を紹介させていただく場合もございます。

②複数本抜歯など抜歯プラン多数

一般の歯科医院では、親知らずの即日抜歯には対応していません。当院でも、基本的には即日抜歯は推奨しておりませんが、患者様のご要望と口腔内のご状況によっては精密な診査・診断の上で即日抜針の対応が可能なケースもあります。
また、複数本抜歯にも対応しているため、何度も抜歯に来ていただくことなく1回で抜歯を済ませたい方にはおすすめです。
※口腔内の状態次第では、即日抜歯を行えないケースや大学病院に紹介する場合もございます。
 

③静脈内鎮静麻酔で眠ったような状態で抜歯ができる

抜歯で最も不安に思われる点は痛みだと思います。麻酔時や抜歯時の痛みを抑えるため、静脈内鎮静法での麻酔の対応が可能です。
静脈内鎮静法とは、静脈注射で抗不安薬や静脈麻酔薬などを使用し鎮静状態にするものです。眠ったような状態となり、痛みを抑えた状態で抜歯を行うことができます。
 

④痛みを抑えるための短い抜歯時間

親知らずの抜歯にかかる時間は身体への負担が少なくなるため短い方が良いです。時間が長くなると治療後の痛みや腫れがひどくなる可能性があります。
まっすぐキレイに生えている親知らずなど、簡単なケースであれば、抜歯だけなら最短1分ほど対応が可能です。
また、横向きに生えて顎骨や歯茎の中に埋まっている難しい親知らずの場合でもほとんどのケースで30分前後で抜歯が完了します。
 
長津田おさまる歯科クリニックでは口腔外科に携わってきた歯科医師が診療しますので、親知らずでお困りの方は是非当院までご相談ください。
抜歯が怖い・不安という患者様には時間を惜しまず丁寧に、ご納得いただくまで説明を行います。

 
 
まとめ
 
親知らずの抜歯後は、通常2〜3日ほどで腫れがピークを迎え、1週間程度で落ち着いてくることが一般的です。ただし、体質や抜歯の難易度によっては長引く場合もあります。とくに、下顎の深く埋まった親知らずの抜歯や、体調不良が重なっている場合は、腫れが出やすいこともあります。横浜市緑区長津田駅周辺で、親知らずについてお悩みの方は、長津田おさまる歯科クリニックまでお問い合わせください。

 
 

監修:長田 裕行


経歴:
昭和大学歯学部卒業
北海道大学予防歯科医局

 
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