子どもの歯はいつ抜ける?乳歯の生え変わりの時期と順番
▼目次
子どもの歯がぐらぐらし始めると、「いつ抜けるのが普通?」「この順番で大丈夫かな?」と不安を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。特に5〜6歳ごろは、乳歯から永久歯への生え変わりが始まる時期。成長の証として嬉しい反面、初めてのことだからこそ、戸惑ってしまう場面もあるかもしれません。あらかじめ歯が抜ける時期や順番を知っておくことで、歯のぐらつきや生え変わりといった口腔内の変化にも、落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
今回は、子どもの歯が抜ける時期や順番、生え変わりの年齢の目安について解説します。
1. 子どもの歯はいつ抜ける?生え変わりのタイミング
乳歯の生え変わりは、一般的には6歳ごろから始まることが多いとされています。ただし、個人差があるため、5歳で抜ける子もいれば、7歳を過ぎてから始まる子もいます。
以下に、子どもの歯が生え変わるタイミングについて詳しく解説します。
①最初に抜けやすいのは「下の前歯」
最も多いのは、下の前歯から生え変わりが始まるケースです。食事のときに力が加わりやすい場所のため、自然と揺れやすくなります。
②続いて上の前歯がぐらつく
下の前歯の次は、上の前歯が抜けることが多く、左右対称に進む傾向があります。ただし、数週間〜数ヶ月のずれがある場合もあり、特に問題とされることは少ないです。
③生え変わりの時期は個人差がある
生え変わりの時期は体の成長と同様、子どもそれぞれです。他の子と比較して早かったり遅かったりしても、それだけで異常とは限りません。
④歯がぐらぐらしてから抜けるまでは時間がかかることも
揺れ始めてからすぐ抜ける子もいれば、数週間かかる場合もあります。無理に抜こうとせず、自然に抜けるのを待ちましょう。
生え変わりの時期は、歯磨きのときにぐらついている歯に無理な力をかけないよう、優しく磨くことが大切です。
2. 子どもの歯の抜ける順番は?乳歯と永久歯の入れ替わり
乳歯は全部で20本あり、永久歯は親知らずを除いて28本あります。これらはおよそ6〜12歳ごろにかけて少しずつ入れ替わります。以下に、子どもの歯の抜ける順番と永久歯の生え方について解説します。
①一般的な生え変わりの順番
多くの場合、以下の順番で乳歯が抜け、永久歯へと変わっていきます。
下の前歯(中切歯)
↓
上の前歯(中切歯)
↓
側切歯(前歯の隣の歯)
↓
第1乳臼歯(奥から2番目の乳歯)
↓
犬歯(糸切り歯)
↓
第2乳臼歯(一番奥の乳歯)
この順番はあくまで目安であり、すべての子どもが同じ通りに進むわけではありません。
②永久歯は乳歯の下から生えてくる
永久歯は、乳歯の下にある歯胚という組織から成長し、乳歯を内側から押し出すようにして生えてきます。このとき、乳歯の根が吸収されていき、自然に抜ける流れとなります。
③左右対称に進むことが多い
一般的には、右側が抜けた後は近いうちに左側も抜けるなど、左右対称に進行する傾向があります。ただし数週間〜数ヶ月の差があっても、必ずしも異常とは限りません。
④順番が前後することもある
ときには奥歯や犬歯が前歯より先に抜ける、永久歯がややズレた位置から生える、といったこともあります。こうしたケースでも自然な範囲であることは多いため、明らかに不安な点がある場合を除いて、慌てず見守ることが大切です。
歯並びや生え方に不安がある場合は、歯科医師に相談するのがよいでしょう。
3. 歯が生えかわる時期に注意しなければならないこと
子どもの乳歯から永久歯への生えかわりは、将来の歯並びや口腔機能に大きく関わる大切な時期です。6歳頃から12歳頃にかけて起こるこの変化の時期には、以下のような点に特に注意することが大切です。
①永久歯が正しい位置に生えるための「乳歯の抜けるタイミング」に注意
乳歯は自然に抜けるのが理想ですが、中には永久歯が乳歯の横や後ろから生えてきてしまう場合もあります。このまま放置すると歯並びの乱れやかみ合わせの不調につながる恐れがあるため、スムーズに乳歯が抜けない場合や、永久歯の生える位置が不自然な場合は、早めに歯医者での診察を受けましょう。
②生えたばかりの永久歯はむし歯になりやすい
永久歯は生えたばかりの時期、表面が柔らかく虫歯に非常になりやすい状態です。特に第一大臼歯(6歳臼歯)は溝が深く汚れがたまりやすいため、注意が必要です。仕上げ磨きは引き続き保護者が行い、必要に応じてフッ素塗布やシーラントなどの予防処置を検討しましょう。
③正しい歯並びと顎の発育のための生活習慣を見直す
指しゃぶりや頬杖、口呼吸、舌を出すクセなどの習慣は、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼすことがあります。特に歯が生えかわるこの時期にそうしたクセを改善することで、将来的なリスクを回避できる可能性があります。お口まわりの筋肉をバランスよく使えるよう、食事の姿勢や噛む回数の指導も重要です。
生え変わりのペースに個人差があることを理解し、子どもの様子を見ながら、必要に応じて歯科医師の判断を仰ぎましょう。
4. 横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックの小児歯科診療
横浜市緑区 長津田駅近くの歯医者 長津田おさまる歯科クリニックでは、「お口の中から全身を健康に」をテーマに、生涯楽しく美味しい食事ができて、元気に暮らせるよう、子供のうちからしっかりと歯科治療・予防歯科を受診いただくことをおすすめしています。
【横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニック小児歯科】
➀早期発見で将来の歯を守る子どものむし歯治療
乳歯は永久歯よりも弱いため、むし歯にかかりやすく進行も早いことが特徴です。
そのため「むし歯かもしれない」と思ったら早めに受診いただくことをおすすめします。
長津田おさまる歯科クリニックでは、お子さんの口腔環境を丁寧に検査し、早期発見・早期治療に努めています。
➁「食育」ですこやかな成長をサポート
「お口の健康」と「食べ物」には深い関わりがあります。
特に幼少期は心身の基礎が形成されるため、どのような食生活を送るかはとても大切です。長津田おさまる歯科クリニックではお子さんの心身のすこやかな成長のために、食べ方や食事・間食のアドバイスをご提供しております。
➂顎の成長をサポートする小児矯正
矯正治療は見た目の印象を良くするだけでなく、将来のむし歯・歯周病リスクの低下も期待できます。子どものうちから顎の成長をサポートしきれいに並ぶ歯並びと丈夫な歯を育みましょう。
横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックでは、親御さんと一緒にお子さんがしっかり口の中を管理できるよう、お悩みに寄り添い、お子さん一人ひとりに合わせたプランを提案できるように努めています。
横浜市緑区 長津田駅近くでお子さんの歯医者をお探しの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
まとめ
子どもの歯の生え変わりは、下の前歯から始まり、奥歯や犬歯へと順番に永久歯へと生え変わっていくのが基本的な流れです。タイミングや順番には個人差があり、すべてが予定通りに進まなくても、すぐに異常とは限りません。日々の生活の中で歯のぐらつきに気づいたら、無理に抜こうとせず、自然に任せることが大切です。不安なときは、早めに歯科医師に相談しましょう。
横浜市緑区 長津田駅周辺で子どもの歯の生え変わりに不安がある方は、長津田おさまる歯科クリニックまでお問い合わせください。
監修:長田 裕行
経歴:
昭和大学歯学部卒業
北海道大学予防歯科医局
熊澤歯科クリニック研修
神奈川県内歯科クリニック分院長
長津田おさまる歯科クリニック開業